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| 伝えたい言葉〜涙のおちる場所 / I WiSH  (2003)


1.明日への扉
2.サマーブリーズにのって
3.さよならの雨
4.風になれっ!
5.ふたつ星
6.UTS -この世界の下で
7.December
8.FlowerU
9.クラスメイト以上…。
10.☆キラキラ☆
11.光が指す未来へ
12.I
 突如デビュー曲「明日への扉」が人気テレビ番組の曲に抜擢され、90万枚以上のヒット。ボーカルのaiが、実は高校生シンガーソングライターの川嶋あい(当時まだ17歳)、という妙な(事務所臭い)経歴を持つI WiSHの1stアルバム。
 川嶋あいと言えば1000回路上ライブで有名ですが、東京に旅行した時に、渋谷で偶然見たことがありまして。当時の自分の感想は「プッシュすればすごい売れそうだけど、I WiSHによく似てるなー」。まんまその通りでしたw

 大ヒット曲「明日への扉」、2ndシングル「ふたつ星」は川嶋あいソロのようなイメージの楽曲ですが、本作はどちらかと言えばポップな曲が多い、標準的な新人のデビュー作といった作風です。全体としては、メロディーの出来はそこそこですが、アレンジが少々雑な印象を受けますね。オリジナリティもほとんどなく、残念ながら、劣化J-POPという言葉がよく似合います。
 加えて、川嶋あいのボーカルが個人的にはとても苦手です。声質ではなく、音程や拍をたまにはずすのが気持ち悪いんです。この個性はどうしても受け入れがたくてですね…。「天使の歌声」として売り出された声質も、「それ喉から声出してるだけだろ」と思わんこともないですが…、まあこっちは個性としてアリです。

 「普通なのにちょっと粗が目立つ」というマイナス作品、と言えばそうなんですが、前述のようにメロディーは悪くないですし、またシングル2曲の出来が非常に良いので、簡単には捨てがたい作品でもあります。どちらかと言えば、じっくり聞ける時に聴くのがいいと思います。

★★★★4

| WISH / I WiSH  (2005)


1.キミと僕
2.いい日旅立ち
3.Best Friend
4.夏の幻
5.幸せのうた
6.約束の日
7.15の夏
8.SHA-LA-LA
9.I wish
10.Precious days
 「明日への扉」が有名な、川嶋あいボーカルのユニットI WiSH。その2枚目にしてラストアルバムとなります。デビュー曲の大ヒット以降売上はあまり伸びず、元々期間限定ということもあり、あまり好ましくない形で解散してしまった印象があります。

 いろいろ事情があったんでしょう。2年ぶりのアルバムですが収録はギリギリ10曲、内1曲は見ての通り山口百恵のカバー(しかも2曲目に収録。どういうことなの…)という、結構投げやりな内訳。内容も、劣化J-POPという感じだった1stアルバムの、その劣化部分がもっと目立ったような出来ですかね。声の悪さも相変わらず。
 ただ、「約束の日」「キミと僕」の2シングルと、タイトル曲「I wish」がすごくいいんですよね…。メロディーもアレンジもとても力入っていて、本当、なぜこれが売れなかった!と悔やまれる名曲です。

 それともう一つ勿体ないのが、I WiSHとしての方向性が今作で確立されてることです。確かに今は劣化J-POPかもしれませんが、この方向で先を目指すんだ、という確かな目標が、本作からは十分伝わってきます。このまま行けば、3枚目、4枚目辺りでとてもいい音楽を聞かせてくれたんではないかと思えたので、ここで事情により解散というのは非常に残念です。

 結果としてあまりな内容ではありますが、個人的には忘れてしまいたくないアルバムの一つです。

★★★3

| Queen of Hip-Pop / 安室奈美恵 (2005)



1.Queen of Hip-Pop
2.WANT ME, WANT ME
3.WoWa
4.I Wanna Show You My Love
5.GIRL TALK
6.Free
7.My Darling
8.Ups & Down
9.I Love You
10.ALL FOR YOU
11.ALARM

12.No
 ダークなラップ中心の音楽に転換してから2枚目のアルバム。これまで衰退の一途だった彼女ですが、なんとこのアルバムは初登場2位、50万枚を売り上げる大ヒットに。

 女王の復活は素直に歓迎したいところですが、J-POPヒット曲では他にない洋楽チックなダークサイドラップ曲です。J-POP好きとして全体を通して言えることは、ちょっとジャンル違いすぎて受けつけにくい、ということぐらいですかね。ただ『Hip-Pop』ということか全く聞けないこともなく、何回か聞き込めば慣れてやみつきになる中毒性もあります。特に2曲目の「WANT ME, WANT ME」や、終盤の「ALARM」「No」なんかは結構クセになります。好きです。

 それにしても、10曲目のバラードシングル曲「ALL FOR YOU」は邪魔だって誰も言わなかったんだろうか。で、先行シングル「the SPEED STAR」を入れようって誰も言わなかったんだろうか。

★★★3

| One / 嵐 (2005)



1.Overture
2.夏の名前
3.ROMANCE
4.Lai-Lai-Lai
5.Days
6.素晴らしき世界
7.サクラ咲ケ
8.Rain
9.いつかのSummer
10.W/ME
11.秘密
12.夢でいいから
13.Yes?No?
14.風見鶏
 ヒットシングル「サクラ咲ケ」を収録した5枚目のアルバム。後半はメンバーのソロ曲で占められていたりします。

 夏真っ盛りのジャニーズポップスという感じ。たぶんタイトルトラックなんだろう2曲目「夏の名前」を筆頭に、とにかく爽やかに元気です。なんか昔のSMAPのアルバムを思い出しますね。ただ、曲のレベルは総じて低め。

 元気な曲じゃないけど、11曲目の「秘密」とラストの「風見鶏」は結構好きです。13曲目の「Yes?No?」も爽快な嵐ラップがいいですね。聞くなら是非後半まで。

★★★3

| ゼロへの調和 / アンダーグラフ  (2005)



1.0
2.パーソナルワールド
3.ツバサ
4.アンブレラ
5.白い雨
6.ヌケガラカラダ
7.hana-bira
8.シュノーケル
9.忘却の末、海へ還る
10.四季
11.君の声
12.ハローハロー
 04年末から05年にかけてヒットした「ツバサ」、2ndシングル「君の声」を含むデビューアルバム。

 「ツバサ」1曲だけではあんまりよくわからない人達だったんで聞いてみました。予想してたよりメロディーセンスには優れていましたが、まあ普通ですかね…。声に特徴があるので(ミスチルをアマっぽくしたような感じ)、ひょっとすると人を選ぶかもしれません。ラストの「ハローハロー」みたいなお遊び曲がもっと聞きたかったです。

 シングル「ツバサ」「君の声」と、インディーズ時代の人気曲「hana-bira」がナイスです。特に「君の声」の追い詰められてる感じはたまらん。

★★★★4

| 素晴らしき日常 / アンダーグラフ  (2006)



1.五色の虹
2.パラダイム
3.イーゼル
4.ユビサキから世界を
5.アナログcpu
6.遠き日
7.スローライフ
8.言葉
9.枯れたサイレン
10.バースデーシグナル
11.真面目過ぎる君へ
12.恋奏花
 デビューシングル「ツバサ」が有名な彼らの2ndアルバム。3rdシングル「パラダイム」から、シングルカットの5th「ユビサキカラ世界を」までを収録しています。初回限定はライブ音源付2枚組だそうですが、レンタルで通常盤だったので…。

 ほぼ全曲メロディーが完璧で、どの曲もシングルでいけるくらいの雰囲気がありますね。メロディーのレベルは総じて前作を上回り、また期待通りミディアムテイストの曲が多めなので、恐らくファンなら文句のつけ所のない完璧な1枚でしょう。「ユビサキカラ世界を」いい曲です。

 ただ、何でしょうねこの虚無感は。確かにメロディーはセンスあるんですが、アレンジがどの曲も前作以上に単色で、驚異的に飽きやすい…。これが彼らの味なのかもしれませんが、J-POPとしては正直もったいないと思います。また、声にすごいクセがあるのにメロディーが完璧すぎるという、いや〜なギャップに慣れれません。こんな事言うと怒られそうですが、どうしても劣化ミスチルのイメージが抜けないのです…。

 とはいえ、もの自体はそんなに悪くないと思うので、十分にファンになってからなら、かなり楽しめる1枚として重宝すると思います。

★★★★★5

| 桜咲く街物語 / いきものがかり (2006)



1.SAKURA
2.KIRA★KIRA★TRAIN
3.HANABI
4.君と歩いた季節
5.コイスルオトメ
6.流星ミラクル
7.青春のとびら

8.ひなげし
9.ホットミルク
10.いろはにほへと
11.うるわしきひと
12.夏・コイ
13.タユムコトナキナガレノナカデ
14.SAKURA(acoustic version)
 ソニーお得意のスタートダッシュタイアップ抗戦でヒットしたデビュー曲「SAKURA」、アニメタイアップで上位に食い込んだ続く2nd「HANABI」など、満を持して5曲のシングルを収録したデビューアルバム。

 まずまずのヒットとなった「SAKURA」「HANABI」をはじめ、「青春のとびら」「コイスルオトメ」など、全体としてシングル曲が幅をきかせていて、アルバム曲はあまり存在を示せていないかな、というイメージです。ラストの「タユムコトナキナガレノナカデ」や中盤の転換曲「ひなげし」なんかは個人的にはそこそこお気に入りですが、この曲のためにアルバム聞こう!というほどでもないですね。どうにもシングルを繋いでるだけの曲ばかりのような感じで…。思い切って男性ボーカルで来た「夏・コイ」みたいな遊んでくれた曲がもっとあれば、もう少し長く聞けたかもしれません。

 シングルの良さもあり、曲単位での出来は中の上を行ってますが、風化が早そうな作風なので少々おすすめしにくいアルバムです。

★★★3

| ライフアルバム / いきものがかり (2008)



1.Good Morning
2.茜色の約束
3.夏色グラフィティ
4.青春ライン

5.@miso soup
6.ソプラノ
7.花は桜 君は美し
8.ちこくしちゃうよ
9.心一つあるがまま
10.ニセモノ
11.東京猿物語
12.月とあたしと冷蔵庫
13.茜色の約束(acoustic version)
 「茜色の約束」「青春ライン」などのシングル4曲を収録した2ndアルバム。アニメやCMなどのタイアップもよく、いずれもTOP10入りのヒットとなって上昇気流に乗った頃の作品です。本作も2位を記録しています。

 まず4曲のシングル曲が非常にいいですね。特にアニメタイアップでロングヒットした「青春ライン」、インディーズ時代の名曲「花は桜 君は美し」などは頭から離れない中毒性アリ。時期が時期ならもっと大ヒットしていただろう、洗練された売れ筋のメロディーは必聴。これらを前半に固めたのは正解だと思います。 またシングル曲に比べると影は薄いですが(シングルが良すぎるせいもありますが)、アルバム曲も前作と比べると格段に底上げされてます。少なくとも、前作のような「単なるシングル間の繋ぎ」には聞こえませんね。スタンダードな曲が並びますが、結構後半まで楽しく聞かせてくれます。

 確かにシングルアーティストな彼らですが、そのシングルが好きならば聞いても損はなく、また導入として聞いても充分受け入れられる、中堅的な良作だと思います。前作より格段におすすめです。

★★★★★★6

| My Song Your Song / いきものがかり (2009)



1.プラネタリウム
2.気まぐれロマンティック
3.ブルーバード

4.スパイス・マジック
5.かげぼうし
6.帰りたくなったよ
7.massage
8.Happy Smile Again
9.くちづけ
10.僕はここにいる
11.ブギウギ
12.幻
13.心の花を咲かせよう
14.帰りたくなったよ(acoustic version)
 ついに1位を獲得し、売上的にも大ヒットとなった3rdアルバム。「帰りたくなったよ」「ブルーバード」などのヒットシングルを4曲収録し、また全体の半分以上の楽曲がタイアップ付きなど、全盛期を飾るにふさわしいお膳立てとなっています。

 彼らのアルバムではなんか毎回同じこと書いてるような気がしますが、本作もやはりシングル曲がすごくよくて、その少し後ろをアルバム曲が着いてくるといった感じですかね。新鮮味はありませんがJ-POPとして完璧な名曲「ブルーバード」や「プラネタリウム」「帰りたくなったよ」などは、個人的にはいずれも年間TOP5に入る素晴らしいシングル曲だと思っています(特に「ブルーバード」は2008年のシングル曲で一番好きだったりします)。 アルバム曲も、やはりシングル曲には及ばないものの、なかなか出来のよかった前作をさらに上回っている勢いです。ありきたりなメロディーとアレンジばかりと言えばそうですが、非常に丁寧に作り込まれているので、ここまでくれば逆に文句のつけようがないですね。「幻」と「かげぼうし」が特に好きかな。

 まとめると…。あらゆる年代に敬遠されにくいやさしめの曲調と聞きやすさで、90年代、いわゆる商業J-POP全盛期の雰囲気を全力で再現しています。3枚目にして、その内容は最高レベルにまで到達しました。何か軽めにいい曲を聞きたい人には、迷わずおすすめしたい1枚です。

★★★★★★★★8

| w-inds.〜1st message〜 / w-inds.  (2001)



1.You Can't Get Away
2.Winding Road
3.Feel The Fate
4.Winter Story
5.Give You My Heart
6.Paradox
7.The New Generation
8.Forever Memories
9.Love You Anymore
10.Round & Round
11.Endless Moment
12.New-Age Dreams
 デビュー曲「Forever Memories」から「Feel The Fate」「Paradox」まで3曲のシングルを収録した1stアルバム。3曲ともに30万枚という中堅ヒットになり、本作も当時勢いのあったハロプロを抑えて、デビュー作ながら1位を獲得しました。

 シングル曲含めほとんどの曲がリズムダンスポップ風味で統一され、またメロディーや編曲の質もどこを取っても極上という、1作目にしてほぼ完璧なアルバムです。元D-LOOPのメンバーで、SPEEDのhiroや知念里奈、もちろんw-inds.をもたったの1曲でブレイクさせた葉山拓亮がほとんどの曲に関わっていて、彼の代表作とも言えます。

 どの曲も、軽くて安っぽいけどリズム感がある葉山流のアレンジにまとまっていますが、曲によって緩急があり、全体を通しても非常に聞きやすい作りになっています。ボーカルの慶太が変声期の真っ只中で、声が安定していない感じは確かにあるものの、持ち前のうまさで隠せているので問題ないです。アルバム曲の代表とも言える「Winter Story」や、シングルばりの完成度を誇る「Round & Round」、ラストを締めるバラード「New-Age Dreams」など、聞きどころは多いです。シングル曲では「Feel The Fate」が一番好きですね。

 パワーには確かに欠けますが、メロディーとアレンジの完成度が高いので、リズムポップ好きは必聴の1枚です。

★★★★★★★★★9

| ageha / w-inds.  (2004)



1.Lil' Crazy
2.Party Down
3.キレイだ
4.夏空の恋の詩
5.四季
6.ageha
7.song 4 U
8.Pieces
9.変わりゆく空
10.夢の場所へ
11.マバタキの夢
12.Color me
13.タイムマシーン
14.Gift
 ベスト盤を挟んでの4枚目。ベスト盤に収録された先行シングル「Pieces」「キレイだ」も収録された、純正統なオリジナルアルバムといった感じです。

 全体的な印象は、綺麗な感じのシングル5曲のウエイトも大きく爽やかなイメージ。しかしながらアルバム曲に関しては、シングル曲で見せてくる甘めのダンスポップスとは一風変わったジャンルの曲もあり、彼らの意外に本格派な一面を見ることができます。

 ただ、全体的な勢いにはどうしても欠け、初期のような若々しさも、また成熟にも中途半端な感じが隠せてないです…。作曲陣もなかなか豪華なんですが、当時勢いのあったスキマスイッチ製以外は、どうもパッとしない曲ばかりでパワー不足を感じます。
 加えて、6曲目にいきなりラスト風味の壮大バラードタイトル曲「ageha」(曲単位では良曲)が来たり、一息つきたい中盤でタラタラと中途半端なシングル曲を連発されたり、曲順が非常に悪いと思うんですが…。締めて欲しいところと息抜きしたいところが完全にちぐはぐ。

 総合すると、短所が目立ち、ファンでも少し聞きにくいアルバムかと。ただ、シングル曲「四季」、スキマスイッチ作曲「マバタキの夢」「キレイだ」はすごい好きです。

★★★3

| ULTRA BLUE / 宇多田ヒカル  (2006)



1.This Is Love
2.Keep Tryin'
3.BLUE
4.日曜の朝
5.Making Love
6.誰かの願いが叶うころ
7.COLORS
8.One Night Magic
9.海路
10.WINGS
11.Be My Last
12.Eclipse
13.Passion
 ベスト盤のリリース、そしてUTADAとしての全米デビューを経て、実に4年ぶりとなった4thアルバム。全米デビュー後の3シングルに加え、それ以前の「誰かの願いが叶うころ」、ベスト盤に収録されていた「COLORS」も収録されています。

 全体として、完璧な出来のシングル曲と遊び心がたっぷり詰まったアルバム曲のバランスが非常によく、またその対比が浮き彫りになっていてすごく良いです。特に時期外れながら収録された「COLORS」と「誰かの願いが叶うころ」が、すごい火力でアルバムの完成度を押し上げてますね。この2曲がなかったら、単にそこそこいい曲が並ぶだけの凡アルバムだったかもです。

 とは言え1曲1曲の出来も文句ナシ。超名曲と言える曲は個人的にはありませんが、どの曲も聞きやすいながら面白く、彼女ならではって感じがする良曲揃いです。敢えて挙げると「Keep Tryin'」「BLUE」「Passion」あたりが特に好きですね。いや、どれも優劣つけがたいですが。

 前作「Deep river」を超えるかと言われれば厳しいですが、彼女はどんどん良くなっていってると思います。これ聴いてると、日本一売れた彼女のデビュー作「First Love」は、本当単なる凡作にしか聞こえません(笑)

★★★★★★★★8

| everlasting / Every Little Thing  (1997)


1.Future World
2.Feel My Heart
3.Here and everywhere
4.Season
5.二人で時代を変えてみたい
6.たとえ遠く離れてても…
7.micro stress
8.Dear My Friend
9.Looking Back On Your Love
10.Never Stop!
11.I'll Get Over You
12.Double Moon
 デビューから3曲のシングルを収録した、ELTのデビュー作。ブレイク曲である「Dear My Friend」は最高9位ながら、本作は2週連続で1位を獲得し、なんと累積200万枚を売り上げた、まさに時代を作った作品と言えます。

 よくこれが200万枚も売れたな…というくらい、特徴を見つけにくいアルバムです。中坊が好きそうな、音楽性のないチープでデジタルなJ-POP曲が詰まっていて、そしてまさにそれこそがこの頃の彼女らの売りだったわけですね。
 …とまあ、音楽好きとしてはこういう言い方も今となってはできるんですが、カッコつけない大衆消費音楽・J-POP好きとしては、ハッキリと今でも相当な優秀作だと思ってます。ブレイク曲である「Dear My Friend」は(これが一番時代を感じるアレンジですが)言うまでもなく素晴らしい完成度と聞きやすさを誇る超名曲ですし、その他のアルバム曲にも穴がありません。シングル候補曲も多かったと言われる楽曲群から選び抜かれた、エリートなメロディーを誇る曲の…まさに大安売り。

 90年代後半を代表する1枚だけあって、2009年現在聞くと時代を感じるところも確かにありますが、言うほど今と変わらないような気もします。全然大丈夫です。J-POP好きなら是非とも。

★★★★★★★★8

| everlasting / Every Little Thing  (1998)


1.For the moment
2.今でも…あなたが好きだから
3.Face the change
4.Old Dreams
5.モノクローム
6.All along
7.hometown
8.出逢った頃のように
9.Shapes Of Love
10.True colors
11.Time goes by
 初動で150万枚を超える売上を記録し、累積はナント350万枚以上という、オリジナルアルバムとしては、日本で間違いなく5本の指に入る記録を持つアルバム。上昇期のELTの大ヒットシングルのほとんどを収録、しかも直前の先行シングルがミリオンヒットの「Time goes by」とか…。もはや完璧でした。

 90年代後半絶頂期。収録されている5曲のヒット曲には、さすがにとんでもない勢いがあります。5曲共に幅は狭いながらそれぞれ特徴的で、なおかつメロディーも優。どれもまさに黄金色に輝く「J-POP」。「Face the Change」なんかもう完璧ですね。
 また、わずか5曲ながらアルバム曲も、シングルに合わせたように、幅は狭いながらもそれぞれ個性がある顔ぶれ。超人気曲「モノクローム」はじめ、「All Along」のようなバラード、「True Colors」のようなミディアムなロックナンバーなど、起伏に富んでいます。 それと、何気に完璧なのが曲順。前半に質の高いシングルと勢いのあるアルバム曲、少しずつペースを落としながらも徐々にシングルの比率を高め、ラストに「Time goes by」でシメ。結構好き勝手に並んでるように見えて、非常に計算高く整ってると思います。

 当時の勢い的なものが強すぎて、内容的に名盤!と声高らかには言いにくいんですが、それを差し引いても決して馬鹿にできない内容だと思います。今からなら収録曲的にベスト盤の方が確かに効率的ですが、こんなすごいアルバムがあったんだぜ…と懐かしむのも一興かもしれません。

★★★★★★★★8

| Crispy Park / Every Little Thing  (2006)



1.ハイファイ メッセージ
2.スイミー
3.風待ち心もよう
4.雨の鳴る夜、しずくを君に
5.恋文
6.スカーレット
7.SWEET EMERGENCY
8.あすの心
9.きみの て
10.いずれもROMANTIC
11.azure moon
12.I MET YOU
13.Good night
 前作「commonplace」より2年半ぶり、7枚目のオリジナルアルバム。1位曲「恋文」、ヒットシングル「きみの て」、またタイムリーなシングルカット曲「スイミー」など、半分がシングル曲です。

 まったり声の安定と前作の雰囲気からして、今回は大人びたアルバムを出してくるだろうなーと想像していたんですが、意外に安定したのを放ってきて逆にビックリ。てか、むしろこれまでで一番日常臭いです。ロック調や近未来風の曲から凍るようなバラードまで抜かりなく抑えている上、曲単位でのレベルもまあそこそこ高め。それでいてELTとしてのキャラも立ってる良盤だと思います。

 ランキングでは存在感を示せなかったシングル曲「azure moon」「スイミー」、アルバム曲ではジャズテイストの「風待ち心もよう」や、デジタルポップスの「いずれもROMANTIC」なんかが好きですね。特に「azure moon」はもっと評価されるべき名曲。

 しかしついにELTもデビュー10周年かぁ。

★★★★★5

| LOVE COOK / 大塚愛  (2006)



1.5:09a.m.
2.羽ありたまご
3.ビー玉
4.SMILY
5.U−ボート
6.ネコに風船
7.Cherish
8.ラーメン3分クッキング
9.東京ミッドナイト
10.プラネタリウム
11.Birthday Song
12.LOVE MUSiC
 シングル「SMILY/ビー玉」「プラネタリウム」が大ヒットを記録し、「さくらんぼ」で掴んだファン層を確実に確保した中でリリースされた3rdアルバムで、現在のところ彼女最大のヒット作です。NANAへ提供された「Cherish」はじめ、タイアップ曲も豊富な総力作。

 絶頂期の作品ということもあり、ファンの期待に確実にこたえている感じですかね。周囲が彼女に抱いているイメージをそのままアルバムにした…つまるところ基本的に元気な曲メインで、大事なところは静かなバラードを歌いますよー的な。で、それが非常にうまくいってます。曲単位ではそこまでハイレベルとは言えないないんですが、緩急をつけ要所を抑える秀逸な曲順と、彼女自身の持つ勢い、タイアップ抗戦による注目曲の多さ、そしてアレンジのうまさで、全部ではないですがその欠点を全力で隠しています。結果、最後までダレを許さず充実して聞けてしまい、聞き終わった後はいいアルバムだったなー、の余韻。うまいです…。
 曲単位ではキツい、と言いましたが、2曲目の「羽ありたまご」は名曲だと思います。ライブで聞いたら泣いてしまうかも、ぐらい。

 ただ…ここまで自分を抑えていることがまざまざとわかるアルバムも珍しいなぁ、と。何と言いますか…彼女自身が出すオーラは音楽人そのものなのに、音からは表面的な彼女しか聞こえてこないのが、曲からわかってしまうんですよね。前作までよりもそれが如実です。彼女がやりたい音楽って一体どんなんなんでしょうかねぇ。できれば元気な内に出して欲しいです。

★★★★★★★7

| comp / 奥田民生  (2004)



1.ギブミークッキー
2.快楽ギター
3.ベビースター
4.細胞
5.海の中へ
6.スタウダマイヤー
7.船に乗る
 フルアルバム「LION」の後何の前触れもなく、もちろん先行シングルもなくリリースされたミニアルバム。そのリリースのタイミング同様、自分のやりたい事をシンプルにそのまま詰め込み、楽しんで制作したんだろうなぁーという印象。本当はミュージシャン一人一人がこんな活動をするべきなんだろうけど。

 複雑な絡みを極力排除し単純に音を楽しませるという、奥田民生ならではの音が詰まってます。ミニアルバムということもあり、その悠悠自適度はオリジナルアルバム以上。

 そのスタイルは鑑とすべきところなんでしょうが、どうも僕にはあまり「良い」と感じられる音楽ではないですね。

★★2

| 1st CONTACT / ORANGE RANGE  (2003)


1.Fever!
2.上海ハニー
3.ミッションinポッピプル
4.ヤング8
5.サムライマニア
6.ゆうぐレッド
7.ビバ★ロック
8.ジャパニーズピープル
9.パーリィナイッ
10.O−MO−I
11.TWISTER
12.ベロシティー3000
13.キリキリマイ
14.落陽
15.アンビエンタ
16.山内中校歌
 2nd「上海ハニー」でブレイクした彼らのメジャー1stアルバム。デビュー曲「キリキリマイ」から、4thシングル「落陽」までを収録しています。本作の後、時代を代表するグループになったことで記録的なロングヒットとなり、実は100万枚近い売上を誇っています。
 許可どころか、リスペクトすらないパクリを公言している困った人達なんで、問答無用で★1でも構わないんですが、そんなこと言っても始まらないですし、また終わりもないんでやめときます。

 歌も演奏もとてもうまいとは言えず、そんなに心地よく聞ける作品ではありません。楽器のうまさを判断できるほどの耳は僕にはありませんが、ギターがあまり安定していないことぐらいはわかります。歌声も、その辺のニイちゃんがラップしてるのとそんなに変わらないかもしれません。

 しかしながら、楽曲の回し方、音の入れ方、声のいじり方など、平たく言えばアレンジがなかなか面白いのは、本作の大きなプラスの特徴と言えるでしょう。稚拙でオリジナリティがあるかと言われればアレですが、J-POPには他にない新鮮な音の取り方をしてる曲が多く、ミクスチャーバンドの風貌を守っていると言えます。プログラミング、作編曲担当のリーダーが当時まだ20歳ですから、いろんな意味ですごい才能です。 また歌も下手なのには違いないですが、高中低3ボーカルの使い分けは単純に面白いと思います。

 基本、音的にヒドいので、初聴でダメなら厳しいですが、なかなか面白いところがあるアルバムなので、アレンジに重点を置いて聞けばなかなか楽しめると思います。個人的には「ヤング8」「ゆうぐレッド」「TWISTER」「ベロシティー3000」など、好きな曲が実は多いです(特に「TWISTER」は単純で良い!)。最後に出身校歌を入れちゃうのも、なかなかいい発想。

★★★★★5

| ИATURAL / ORANGE RANGE  (2005)



1.yumekaze
2.夢人
3.お願い!セニョリータ
4.Winter Winner
5.CRAZY BAND
6.雨
7.GOD69
8.HYSTERIC TAXI
9.pe nyom pong
10.盃Jammer
11.*〜アスタリスク〜
12.Sunrise
13.U topia
14.BETWEEN
15.re-cycle
16.キズナ
17.ラヴ・パレード
18.Иatural Pop
19.Kirikirimai〜Fantastic Four Remix〜
 シングル「花」が年間1位となり、続く2ndアルバム「musiQ」も年間1位を獲得と、頂点を極め尽くした後の3rdアルバム。「*〜アスタリスク〜」など4曲の大ヒット曲を収録しています。救いようのないパクリ騒動も一段落した頃でしたかね。

 年間1位となるだけあった前作、「musiQ」を思い起こすいい感じなハジケっぷりが4曲目までは続きますが、それ以降はシングル曲「*〜アスタリスク〜」(これは名曲だと思う)以外は聞けたもんじゃないです。ジャンルは広いですが、わけわからないか、ちっとも感動できない感動系バラードのどちらか。そのまんまな意味のひどいアレンジだらけで、聞きどころが全く見つかりません。

 ただ序盤4曲+「*〜アスタリスク〜」は非常によく(その5曲だけなら★8)、これだけでも聞く価値はあります。

★★★3




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