どらごんJ-POP 自分音楽チャートとレビュー

| 安室奈美恵  (1994〜)


 日本どころかアジアを代表する女性歌手。スーパーモンキーズ時代、小室プロデュース時代、小室後と大きく3期に分かれる。小室時代中心に「Can You Cerebrate?」など極大ヒット曲多数。05年に再ブレイクし、現在もトップクラスの人気を維持する。結婚、出産、家庭など、身辺事情も動きが激しい。

#タイトル
●1st1995DANCE TRACKS VOL.1
○ベスト1996ORIGINAL TRACKS VOL.1
●2nd1996SWEET 19 BLUES
●3rd1997Concentration 20
○ベスト1998181920
●4th2000GENIUS 2000
●5th2000break the rules
○ベスト2002LOVE ENHANCED
●6th2003STYLE
●7th2005Queen of Hip-Pop
●8th2007PLAY
○ベスト2008BEST FICTION
●9th2009PAST < FUTURE

太字=シングル曲 赤字=個人的お気に入り  ※ベスト盤は適宜
| DANCE TRACKS VOL.1  (1995)

1.GO!GO!〜夢の速さで〜
2.TRY ME〜私を信じて〜
3.Stop the music
4.GET MY SHININ'
5.わがままを許して
6.愛してマスカット
7.PARADISE TRAIN
8.DANCING JUNK
9.Super Luck!
10.ハートに火をつけて
11.太陽のSEASON
12.TRY ME〜私を信じて〜
(EXTENDED VERSION) 13.太陽のSEASON
(SALSOULIKE MIX)

  200万枚近くを売り上げた、安室奈美恵の1stアルバム。東芝EMI時代の7曲のシングルの内、大ヒット曲「TRY ME」「太陽のSEASON」などデビュー曲を除く6曲のシングル、カップリング曲が収録された、小室プロデュース以前の彼女の集大成的な内容になっている。また、アルバム名義は安室奈美恵だが、with スーパーモンキーズ時代の曲も多数収録されている。

  ユーロビートのカバー曲「TRY ME」「太陽のSEASON」「Stop the music」の3シングルが大ヒットしてることもあり、存在感としてはユーロ曲の方が強いが、それ以前の曲はアイドルダンス曲っぽいもの、ミディアムテイストのものもあり、全体としてはポップス作の範囲に収まっている作品かと思う。

  ユーロビートはもちろん、「愛してマスカット」や「DANCING JUNK」といった無名時代の曲もメロディーの質は高く、捨て曲がほとんどない名盤。個人的には今でも彼女の作品の中では1番好きだったりする。この路線が、沖縄アクターズスクールブランドとして、SPEEDなどに引き継がれていくことになったんだろうか。

評価 8★★★★★★★★8
スタイル 静■■■■□激


| ORIGINAL TRACKS VOL.1  (1996)

1.ミスターU.S.A
2.恋のキュート・ビート
3.DANCING JUNK
4.レインボー・ムーン
5.愛してマスカット
6.わがままを許して
7.PARADISE TRAIN
8.悲しきブロークンボーイ
9.TRY ME〜私を信じて〜
10.MEMORIES〜明日のために〜
11.太陽のSEASON
12.ハートに火をつけて
13.Stop the music
14.GOOD-NIGHT

  東芝EMI時代(小室前)7曲のシングルと、そのc/w曲を収録したベストアルバム。小室プロデュースとして大ブレイクしている最中に出されたので、古臭さ満点といった感じだったが、40万枚以上売れてたと思う。

  この14曲の内、出来のいい曲は既に1stアルバムに収録されており、しかもその1stアルバムが200万枚近いセールスとなっているため、後発のベスト盤にあまりその存在意義がない。素直に1stアルバム「DANCE TRACKS VOL.1」をおすすめする。

  しかし、デビュー曲「ミスターU.S.A」は本作のみ、またその他のシングル曲もシングルバージョンで入っているのは本作のみなので、安室奈美恵をしっかり1から聞きたい人は押さえておくべきかもしれない。

評価 4★★★★4
スタイル 静■■■□□激


| SWEET 19 BLUES  (1996)

1.watch your step!!
2.motion
3.LET'S DO THE MOTION
4.PRIVATE
5.Ocean way
6.Don't wanna cry
7.Rainy DANCE
8.Chase the Chance
9.Joy
10.I'LL JUMP
11.Scratch Voices
12.I was a fool
13.present
14.Don't wanna cry 
Shymphonic Style 15.You're my sunshine 16.Body Feels EXIT 17.77〜 18.SWEET 19 BLUES 19.…soon nineteen

  初動190万、累計350万枚を売り上げ、初動、累積共に当時の日本記録を打ち立てた、安室奈美恵の2ndアルバム。小室プロデュース。先行シングル4曲はいずれもミリオン、またはミリオン近くの大ヒットを記録しており、また、18曲目のタイトル曲「SWEET 19 BLUS」はシングルカットされている(シングルカットにも関わらず、50万枚の大ヒット)。当時流行語にもなった「アムラー現象」を象徴する作品だと言える。
  収録曲の半分近くがインスト曲で占められており、それを全体に散りばめた流れ重視の作品。シングル曲は小室色溢れるヒット性のある曲だが、アルバム曲や全体のカラーはラップやクラブ系を駆使した洋楽風の内容となっていて、かなりマニアックな作品だと思う。アルバムタイトルに合わせて全19曲収録だが、5秒に満たないトラックもあり、実質は11曲+インストくらいのボリュームとなっている。

  ジャンルはマニアックで、シングル曲以外にいい曲もなく、インストで内容を膨らませている…ように見せながら、それらを逆手に取った技ありの名盤。シングル曲はどれも大ヒット曲らしい聞きやすさ重視作、アルバム曲はブラックなラップ曲中心の目立たないもの、インストはそれらの繋ぎ、とトラックの役割が明確に分かれているが、落とし所的にうまくシングル曲を持ってくることで、それぞれの曲のいいところを100%に近い形で出し切っている。歌もそこまでうまくなく、アルバム曲も単体ではちっとも良くないのに、シングル曲とアルバムの構成だけでここまでうまく攻めてくるのはお見事。

  順当に大ヒットした作品とは思えないアグレッシブさが面白く、また時代を作った1枚でもあるので、是非一度は聞いて欲しいと思う。

評価 7★★★★★★★7
スタイル 静■■■□□激


| Concentration 20  (1997)

1.Concentration 20 
(make you alright)
2.B w/z you
3.Close your eyes, 
Close to you
4.Me love peace!!
5.No Communication
6.a walk in the park
7.To-day
8.Storm
9.Whisper
10.CAN YOU CELEBRATE?
11.I know…
12.How to be a Girl

  小室哲哉の中でも最大のヒットとなった「CAN YOU CELEBRATE?」や、「a walk in the park」などを収録した3rdアルバム。社会現象的だった前作ほどではないものの、200万枚近い売上を記録している。

  前作のようなインストを散りばめたマニアックな内容ではなく、ごく普通にアルバム曲とシングル曲が並んでいる構成で、単曲としても、非常に小室哲哉らしいミニマル(繰り返し)を絡めたデジタル風味なサウンドが並ぶ。
  小室作の多くに当てはまることだが、シングル曲のキャッチーさに反してアルバム曲は信じられないほどぶっきらぼうなメロディーの曲が多く、本作も例に漏れず差が激しい。アルバム曲は辛うじて9曲目の「Whisper」が聞ける程度で、他は中途半端。よって後半以外はほとんど退屈と言わざるをえず、大ヒットの割には合わない作品だと思う。

  ただ、アレンジにはそこそこ力が入っており、しっかり1曲1曲を聞くと楽しめないこともない。3曲目「Close your eyes, Close to you」のイントロとか、8曲目「Storm」の雰囲気は結構好きだ。

評価 3★★★3
スタイル 静■■□□□激


| Queen of Hip-Pop (2005)

1.Queen of Hip-Pop
2.WANT ME, WANT ME
3.WoWa
4.I Wanna Show You My Love
5.GIRL TALK
6.Free
7.My Darling
8.Ups & Down
9.I Love You
10.ALL FOR YOU
11.ALARM
12.No

  ダークなラップ中心の音楽に転換してから2枚目のアルバム。これまで衰退の一途だった彼女だが、なんとこのアルバムは初登場2位、50万枚を売り上げる大ヒットになった。

  女王の復活は素直に歓迎したいところだが、J-POPヒット曲では他にない洋楽チックなダークサイドラップ曲がほとんど。J-POP好きとして全体を通して言えることは、ちょっとジャンル違いすぎて受けつけにくい、ということぐらいに限られる。ただ『Hip-Pop』ということか全く聞けないこともなく、何回か聞き込めば慣れてやみつきになる中毒性もあるのは確か。2曲目の「WANT ME, WANT ME」や、終盤の「ALARM」「No」なんか結構クセになる。好き。

  それにしても、10曲目のバラードシングル曲「ALL FOR YOU」は邪魔だって誰も言わなかったんだろうか。で、先行シングル「the SPEED STAR」を入れようって誰も言わなかったんだろうか。

評価 3★★★3
スタイル 静■■■■□激




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