どらごんJ-POP 自分音楽チャートとレビュー

|   (1999〜)


 5人組ジャニーズユニット。95万を売り上げたデビュー曲「A・RA・SHI」が最大のヒット曲として知られる。堅実にヒット曲を出すジャニーズユニットだったが、2007年以降、嵐一色というほどの爆発的な人気を誇る。

#タイトル
●1st2001ARASHI No.1〜嵐は嵐を呼ぶ〜
○ベスト2002嵐 Single Collection 1999-2001
●2nd2002HERE WE GO!
●3rd2003How's it going?
●4th2004いざッ、Now
○ベスト20045×5 THE BEST SELECTION OF 2002←2004
●5th2005One
●6th2006ARASHIC
●7th2007Time
●8th2008Dream"A"live
○ベスト2009All the BEST!1999-2001
●9th2010僕の見ている風景

太字=シングル曲 赤字=個人的お気に入り  ※ベスト盤は適宜
| ARASHI No.1 〜嵐は嵐を呼ぶ〜  (2001)

1.STOME
2.A RA SHI
3.DANGAN-LINER
4.SUNRISE日本
5.サワレナイ
6.感謝カンゲキ雨嵐
7.愛と勇気とチェリーパイ
8.Deepな冒険
9.helpless
10.On Sunday
11.野性を知りたい
12.アレルギー
13.ココロチラリ
14.台風ジェネレーション

  1999年にデビューしたジャニーズグループ「嵐」のデビューアルバム。出荷ベースならミリオンだろうデビュー曲「A RA SHI」から、4th「感謝カンゲキ雨嵐」まで、4曲のヒット曲を収録している。2001年リリースと、デビューから随分間があってからのリリースだったこともあって、売上的には内容不相応だったような気がする。

  僕が知る限り、ジャニーズ作の中で最高(SMAP以降しか知らないけども)、他の作品と比べてもJ-POPとして右に出るものは数少ないアルバムとの認識。デビュー曲「A RA SHI」もいいが、とにかくアルバム曲の良さが半端ではない。

  ジャニーズ内での彼らの特徴といえばラップ。しかしながら先行シングル同様、そちら側に固執した楽曲は皆無で、どれも聞きやすいポップス風味(言うなればジャニーズポップス)で統一されている。しかしながら、それでいてツボを抑えたひと癖ある曲が満載で、王道だけ終わらない曲がほとんどなのがポイント。サンバのメロをマイナーで爽快に仕上げた軸曲「サワレナイ」、機械音主体のリズムをぶっきらぼうに刻む「野性を知りたい」、ベース主体でおちゃらけながらも、ラップと完璧なサビを聞かせてくれる「アレルギー」、バラードからポップスへと変わるラップ風味「台風ジェネレーション」など、どれも音を掴むのが非常に気持ちいい出来になっている。中盤のバラード3曲も隙なし、言うことなし。「Deepな冒険」とかもう最高。デビュー曲「A RA SHI」もご存じの通りの名曲。「SUNRISE日本」と「On Sunday」が露骨に足を引っ張っているツマラナイ曲だが、全体からすると、そんなの痛くもかゆくもない。

  レコード会社の移籍もあり、2010年現在は廃盤となってしまいあまり見かけない本作だが、古くからのファンも、ベストしか知らないファンも、そしてジャニーズ曲を愛する全ての人に聞いていただきたい名盤。

評価 10★★★★★★★★★★10
スタイル 静■■■□□激


| HERE WE GO!!  (2002)

1.Theme of ARASHI
2.Easy Crazy Break Down
3.君は少しも悪くない
4.Tokyo Lovers Tune Night
5.a Day in Our Life
6.ALL or NOTHING
7.眠らないカラダ
8.君はいないから
9.IROあせないで
10.愛してると言えない
11.星のFreeWay
12.いま愛を語ろう
13.WOW!!
14.ナイスな心意気

  ジャニーズ系レーベルへの移籍後初のアルバム。シングルは7th「a Day in Our Life」と8th「ナイスな心意気」、またビデオシングルとしてリリースされた「ALL or NOTHING」が収録されているが、移籍前のシングル「君のために僕がいる」「時代」は未収録。

  シングル曲は3曲とも特筆ものの出来。特に「a Day in Our Life」と「ALL or NOTHING」は、ジャニーズラップと美しいメロディーが同時進行する嵐ならではの楽曲になっていて、これぞまさに嵐style!と言っても過言ではない。「ナイスな心意気」は彼ら初のラップのないシングル曲だが、これはこれでケチのつけようがない高級ポップ。個人的には、この頃の彼らのシングル曲は常軌を逸してたと思える。

  しかし問題はアルバム曲。ジャンル的には中期SMAPと同じ、ジャズっぽさを混ぜたポップスやミディアムがほとんどで、1作目で驚くほどうまく見せてくれた、ジャニーズポップスながらひと癖ある心地よさはどこへやら。どっからどう聞いても、低クオリティーな古臭さ漂う普通のジャニーズ節になり下がっている。「眠らないカラダ」や「星のFreeWay」など、後半は少し見所のある曲もあるが、どうにも嫌なベクトルに引っ張られてしまって、取り返しがついていない。

  シングル曲の良さもあり、一般的なジャニーズ作としてムチャクチャ悪い作品というわけでもないが、神作だった1stからすると「えっ、マジで…」というような残念な方向の作品…。少なくとも「HERE WE GO!!」というタイトルには似つかわしくない、保守的な内容かと。

評価 4★★★★4
スタイル 静■■□□□激


| How's it going  (2003)

1.とまどいながら
2.Crazy groundの王様
3.Lucky Man
4.身長差のない恋人
5.ONLY LOVE
6.嵐のまえの静けさ
7.Blue
8.Walking in the rain
9.パレット
10.できるだけ
11.テ・アゲロ
12.15th Moon
13.どんな言葉で
14.PIKA☆NCHI

  9th「とまどいながら」、10th「PIKA☆NCHI」を収録した3rdアルバム。4曲入りシングルだった「とまどいながら」のc/w3曲は収録されていない。タイアップ付きの良曲「コイゴコロ」くらいは収録して欲しかった…。

  最初と最後にシングル設置、他はアルバム曲連続12曲という挑戦的な内容。曲の路線としては、前作のスタイル(落ち着いたジャニーズポップス中心)を引き継いでいて、ラストの「PIKA☆NCHI」だけロック+ラップで異色な感じがする。

  売上が過小評価すぎる嵐屈指の良スローバラードシングル「とまどいながら」や、彼ららしいラップが冴える「Lucky Man」、良メロディーミディアムバラード「Walking in the rain」、王道ジャニーズポップス「できるだけ」など、なかなか瞬間風速はあるものの、やはり14曲という大所帯を支えるには力不足で、全体としてそこまで良いイメージが残らない。前半、中盤、後半と、まんべんなくダレてしまう曲順もツライところ。悪くはないが、凡作の域かと。

評価 4★★★★4
スタイル 静■■□□□激


| いざッ、NOW  (2004)

1.言葉より大切なもの
2.JAM
3.The Bubble
4.Thank you for my days
5.PIKA★★NCHI DOUBLE
6.keep a peak
7.EYES WITH DELIGHT
8.RIGHT BACK TO YOU
9.RAINBOW
10.ハダシの未来
11.優しくって少しバカ
12.Dear My Friend
13.君だけを想ってる
14.チェックのマフラー
15.途中下車

  久々のヒット曲となった「ハダシの未来/言葉よりも大切なもの」、12thシングル「PIKA★★NCHI DOUBLE」を収録した4thアルバム。売上的にはあまり伸びなかったが、一応オリコン1位を獲得している。

  前作同様、シングル数曲に対して新曲が10曲以上という挑戦的な内容。シングル3曲は相変わらず完璧に近い素晴らしい出来だが、残るアルバム曲はやはりどうにも劣化SMAPのように聞こえてしまい、とにかく古臭くてとんがりがない。新曲が多いのはうれしいが、せっかくラップの嵐なんだから例えばラップに特化した曲を1曲入れてみるとか、元気な夏に対比させたバラードを固めてみるとか、ちょっとぐらいサプライズが欲しい。1作目の絶妙さはどこへやら、すっかり凡作が定着してしまった。

  後半になるほどメロディーに秀でた曲が多くなってくる構成っぽいが、アルバム曲の私的ベストトラックは2曲目の「JAM」。ハモリがいい味出していてなかなか聞ける。…ただ、もちろんシングル曲は別格。流しで聞いてても「これがシングル曲だ」って確実にわかるくらい出来が違うので。

評価 3★★★3
スタイル 静■■■□□激


| One (2005)

1.Overture
2.夏の名前
3.ROMANCE
4.Lai-Lai-Lai
5.Days
6.素晴らしき世界
7.サクラ咲ケ
8.Rain
9.いつかのSummer
10.W/ME
11.秘密
12.夢でいいから
13.Yes?No?
14.風見鶏

  ヒットシングル「サクラ咲ケ」を収録した5枚目のアルバム。14曲中13曲が新曲で、後半はメンバーのソロ曲で占められていたりする。

  夏を意識したジャニーズポップスという感じ。たぶんタイトルトラックなんだろう2曲目「夏の名前」を筆頭に、とにかく爽やかに元気な曲が多い。ただ、やはり曲のレベルは総じて低めにとどまり、特に今回はシングルも微妙な出来の「サクラ咲ケ」1曲しか収録されておらず、いつもにも増して退屈な出来になってしまっている。

  元気な曲じゃないが、11曲目の「秘密」と、ラストの「風見鶏」はメロディーもアレンジも結構好き。13曲目の「Yes?No?」も爽快な嵐ラップがいい良曲。聞くなら是非後半まで。

評価:3★★★3
スタイル:静■■■■□激




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