どらごんJ-POP Every Little Thing レビュー

| Every Little Thing  (1996〜)


 かつては五十嵐充が仕切る3人ユニットだったが、01年に脱退し、現在は男女2人組。ボーカルはソロ活動も行っている持田香織。五十嵐時代に「Time goes by」や「Face the change」など大ヒットを連発、2人になってからは「fragile」などのヒットで知られる。

#タイトル
●1st1997everlasting
○Remix1997THE REMIXES
●2nd1998Time to Destination
○Remix1998THE REMIXES K
○ベスト1999Every Best Single +3
●3rd2000eternity
●4th20014 FORCE
○Remix2001SUPER EUROBEAT presents Euro Every Little Thing
○ベスト2001Every Ballad Songs
○Remix2002The Remixes L〜Mix Rice Plantation〜
○Remix2002Cyber TRANCE presents ELT TRANCE
●5th2003Many Pieces
○ベスト2003Every Best Single 2
●6th2004commonplace
○Remix2005ACOUSTIC:LATTE
●7th2006Crispy Park
○ベスト200714 message 〜every ballad songs 2〜
●8th2008Door
○ベスト2009Every Best Single〜COMPLETE〜
●9th2010CHANGE

太字=シングル曲 赤字=個人的お気に入り  ※ベスト盤は適宜
| everlasting  (1997)


1.Future World
2.Feel My Heart
3.Here and everywhere
4.Season
5.二人で時代を変えてみたい
6.たとえ遠く離れてても…
7.micro stress
8.Dear My Friend
9.Looking Back On Your Love
10.Never Stop!
11.I'll Get Over You
12.Double Moon

  ブレイク曲である「Dear My Friend」など3曲のシングルを収録した、ELTのデビューアルバム。本作は2週連続で1位を獲得し、累積200万枚の売上を記録。小室哲哉の働きで大企業へと成長したエイベックスの人気を、90年代後半も不動のものとした象徴的な作品でもある。

  よくこれが200万枚も売れたな…というくらい、特徴を見つけにくいアルバム。いかにも中学生くらいの子が好きそうな、音楽性のないチープでデジタルなJ-POP曲が詰まっていて、そしてまさにそれこそがこの頃の彼女らの売りだったと言える。
  …とまあ、音楽好きとしてはこういう言い方も今となってはできるが、カッコつけない大衆消費音楽・J-POP好きとしては、ハッキリと今でも相当な優秀作だと思っている。ブレイク曲である「Dear My Friend」は(これが一番時代を感じるアレンジだが)言うまでもなく素晴らしい完成度と聞きやすさを誇る超名曲だし、その他のアルバム曲も穴のない、耳当たりのいい良曲ばかり。シングル候補曲も多かったと言われる楽曲群から選び抜かれた、エリートなメロディーを誇る曲の…まさに大安売り。

  90年代後半を代表する1枚だけあって、2009年現在聞くと時代を感じるところも確かにあるが、一方で、言うほど今と変わらないような気もする。J-POP好きなら是非とも。

評価 8★★★★★★★★8
スタイル 静■■■□□激


| Time to Destination  (1998)


1.For the moment
2.今でも…あなたが好きだから
3.Face the change
4.Old Dreams
5.モノクローム
6.All along
7.hometown
8.出逢った頃のように
9.Shapes Of Love
10.True colors
11.Time goes by

  初動で150万枚を超える売上を記録し、累積はナント350万枚以上という、オリジナルアルバムとしては日本で間違いなく5本の指に入る記録を持つアルバム。上昇期のELTの大ヒットシングルのほとんどを収録、しかも直前の先行シングルがミリオンヒットの「Time goes by」…。もはや完璧なシナリオだった。

  90年代後半絶頂期、収録されている5曲のヒット曲には、さすがにとんでもない勢いがある。5曲共に幅は狭いながらそれぞれ特徴的、なおかつメロディーも優で、どれもまさに黄金色に輝く「J-POP」。「Face the Change」なんかもう完璧。
  また、わずか5曲ながらアルバム曲も、シングルに合わせたように幅は狭いながらも、それぞれが個性ある顔ぶれ。超人気曲「モノクローム」はじめ、「All Along」のようなバラード、「True Colors」のようなミディアムなロックナンバーなど、起伏に富んでいてよく考えられている。それと何気に完璧なのが曲順。前半に質の高いシングルと勢いのあるアルバム曲、少しずつペースを落としながらも徐々にシングルの比率を高め、ラストに「Time goes by」でシメ。結構好き勝手に並んでるように見えて、実は非常に計算高く整ってると思う。

  当時の勢い的なものが強すぎて、内容的に名盤!と声高らかには言いにくいが、それを差し引いても決して馬鹿にできない内容。今から聞くなら、収録曲的にベスト盤の方が確かに効率的ではあるが、こんなすごいアルバムがあったんだぜ…と懐かしむのも一興かもしれない。

評価 8★★★★★★★★8
スタイル 静■■■□□激


| eternity  (2000)


1.Pray
2.Reason
3.switch
4.Just be you
5.The One Thing
6.Get Into A Groove
7.Rescue me
8.Smile Again
9.sure
10.Who cries for me?
11.sure Are you sure? Mix

  ダブルミリオンとなったベスト盤を挟んでの3枚目。ベスト盤に収録された「Over and over」などのシングルは収録されず、「Pray」「Get Into A Groove」「sure」といった、ベスト盤後の曲のみで構成されている。前作までの驚異的な売上とまではいかなかったが、ミリオン出荷は達成していたと思う。

  印象としては原点回帰+@といったところ。ベスト盤までで一通り出し切った彼らの持ち味をもう一度見つめなおした…つまるところ「もう一回1stアルバム」みたいな感じになっている。内容的にもベスト盤前とあまり変わらず、相変わらず聞きやすいデジタルポップスが全体のカラーで、楽曲レベルも無難に高い。J-POP好きならおすすめしない理由はない作品。

  個別に見ていくと、シングル曲の良さが非常に目立つ。僕が個人的にELTで一番好きな楽曲でもある「sure」をはじめ、大ヒット曲「pray」、後にシングルカットされた「Rescue me」など、いずれもシンプルイズベストを地で行く素晴らしい楽曲かと。両A面「switch」「Get Into A Groove」も十分な良ポップス。逆にアルバム曲は、悪くはないが今一歩存在感が示せてない感じがする。

評価:7★★★★★★★7
スタイル:静■■■□□激


| Crispy Park  (2006)



1.ハイファイ メッセージ
2.スイミー
3.風待ち心もよう
4.雨の鳴る夜、しずくを君に
5.恋文
6.スカーレット
7.SWEET EMERGENCY
8.あすの心
9.きみの て
10.いずれもROMANTIC
11.azure moon
12.I MET YOU
13.Good night

  前作「commonplace」より2年半ぶり、7枚目のオリジナルアルバム。1位曲「恋文」、ヒットシングル「きみの て」、またタイムリーなシングルカット曲「スイミー」など、半分がシングル曲となっている。

  まったり声の安定と前作の雰囲気からして、今回は大人びたアルバムを出してくるだろうと想像していたが、意外に安定したのを放ってきて逆にビックリ。てか、むしろこれまでで一番日常臭い。ロック調や近未来風の曲、凍るようなバラードまで抜かりなく抑えている上、曲単位でのレベルもまあそこそこ高め。それでいてELTとしてのキャラも立ってる良盤だと思う。

  ランキングでは存在感を示せなかったシングル曲「azure moon」「スイミー」、アルバム曲ではジャズテイストの「風待ち心もよう」や、デジタルポップスの「いずれもROMANTIC」なんかが好き。特に「azure moon」はもっと評価されるべき名曲。

評価 5★★★★★5
スタイル 静■■□□□激




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