どらごんJ-POP EXILE レビュー

| EXILE  (2001〜)


 「Choo Choo TRAIN」で有名なZOOのメンバー、HIROを中心とするボーカルダンスユニット。メンバーは10年現在ボーカル2名、サブボーカル2名、ダンサー8名の計14人。デビューからエイベックスに大きく注力され順調に人気を獲得、03年に「Choo Choo TRAIN」のカバーなどが大ヒットした。その後も成長を続け、08年、09年は、他に並ぶもののない、日本一のエンターテイメント集団の座を獲得している。

#タイトル
●1st2002our style
●2nd2003Styles Of Beyond
○Remix2003The other side of EX Vol.1
●3rd2003EXILE ENTERTAINMENT
●Another2004HEART of GOLD 〜STREET FUTURE OPERA BEST POPS〜
○ベスト2005PERFECT BEST
●4th2006ASIA
●5th2007EXILE EVOLUTION
●6th2007EXILE LOVE
○ベスト2008EXILE CATCHY BEST
○ベスト2008EXILE ENTERTAINMENT BEST
○ベスト2008EXILE BALLAD BEST
●7th2009愛すべき未来へ
●Another2010奉祝曲 組曲「太陽の国」
●8th2011願いの塔

太字=シングル曲 赤字=個人的お気に入り  ※ベスト盤は適宜
| our style  (2002)


1.J Soul Brothers
2.Fly Away
3.Heat Beats
4.fallin'
5.eyes in maze
6.D T B
7.それが僕だから
8.style
9.MAX TRIBE
10.nobody else
11.Feel the Conflict
12.こんなにもながい君の不在
13.VIOLATION
14.Your eyes Only
〜曖昧な僕の輪郭
15.Follow Me
16.SILVER COCKPIT

  「Choo Choo TRAIN」で有名なダンスグループZOOのメンバーHIROが結成した、JAPANESE SOUL BROTHERSを前身とするユニット、EXILEの1stアルバム。ボーカルのSHUNは浜崎あゆみ、CHEMISTRY、鈴木あみ、モーニング娘。同様、オーディション番組「ASAYAN」に出演歴が確かある。デビューヒット曲「Your eyes Only」などを収録した本作は、その後のブレイクもあり、なんと3年にわたるロングヒットとなった。

  「うますぎてCHEMISTRYに選ばれなかった」とも言われるボーカルはお墨付き、またエイベックスの重鎮達によるプロデュース&楽曲もさすがで、ヒット曲に乏しいこと以外、特に弱点の見当たらない作品。適度にコアで、適度にメロディアスで、適度にソウルフル。13曲+インスト3曲という豊富さもあり、とってもジューシーな1枚で、超ロングヒットも納得の良作だと思う。

  9曲目のインスト曲を境に前半後半に分かれる構成で、どちらかと言えば前半が雰囲気と勢い重視、後半がメロディー重視という感じ。メロディー好きな自分としては、やはり後半の「nobody else」や「Feel the Conflict」、ラストの「Follow me」、デビューシングルバラード「Your eyes Only」など、とにかくリズムとメロディーの美しさが目立つ曲に魅かれる。しかしながら「VIOLATION」みたいな勢いで押してくるダンスナンバーも決して退屈な曲ではなく、全体を通して弱点は見当たらない。「一般受けするマニアックさ」が、カッコよさに直結している好例。

  ベスト盤未収録の曲も多いので、是非後追いでも聞いてほしい作品。

評価 7★★★★★★★7
スタイル 静■■■□□激


| Styles Of Beyond  (2003)


1.Intro
2.ESCAPE
3.Sandcastles
4.Kiss you
5.Ring your bell
6.Wishes
7.羽1/2
8.Distance
9.Release yourself
10.Cross〜never say die〜
11.can't say words
12.Guilty
13.We Will〜あの場所で〜
14.song for you
15.S O B
16.。

  ヒットシングル「Kiss you」「Song for you」などを収録したEXILEの2ndアルバムで、自身初の1位獲得作。後に大ブレイクしたことで、前作同様驚異的なロングヒット作となっている。

  全16曲中、最初と最後に2曲ずつインストが入っており、見た目ほどボリューム満々な作品ではないが、ヒットシングル、勢いのある特攻曲、本格ダンスチューン、凍るようなバラードと、アルバムとして美しい上、内容も王道メロディーを基調とした良曲揃い。前作同様、中西圭三、原一博、BOUNCEBACK、Face 2 fAKEなど、J-POP界屈指のメロディーメーカーが集い、売れ線の曲をこれでもかとばかり連ねている。しかもプロデュースが社長・Max Matsuuraとか…何と言うか、本気すぎw。曲の豪華さとしては、EXILEの中で一番すごかった時期ではないだろうか。J-POP好きならこの条件だけで聞かない理由はない。

  シングル曲はとにかく「Kiss you」が素晴らしい。とてつもなく耳当たりがよく、もう商業曲としては最高なサビのメロディーを、押しつけがましくなく聞かせる控え目なリズムが、J-POPファンとしては至高。アルバム曲では5曲目、あの「Choo Choo TRAIN」を作った中西圭三作品「Ring your bell」、trfも真っ青なJ-ダンスチューン9曲目「Release yourself」がムチャクチャいい。この3曲だけで、ご飯10杯はいける。他、BOUNCEBACK渾身の一曲「Distance」や、これでもかという王道バラード「We Will〜あの場所で〜」などバラードも、なんというかすごくイイ曲。

  バカ売れしたのはこの直後ですが、やはりと言うか何というか、売れる直前にはすごいパワーがかかってる…。とにかく豪華で贅沢感たっぷりな、商業的エイベックスのマジと書いて本気、大人げないくらいの作品。知っていたらお得な1枚。

評価 9★★★★★★★★★9
スタイル 静■■■□□激


| EXILE ENTERTAINMENT  (2003)


1.EXILE COME
2.New Jack Swing
3.Together
4.Believe
5.Time
6.ki・zu・na
7.BLUE〜云えずにいる〜
8.LET ME LUV U DOWN
9.砂時計
10.O'ver
11.Be Mine
12.Unlimited
13.Eternal…
14.Choo Choo TRAIN
15.ROAD-RUNNER
16.M&A

  EXILE3枚目のアルバムにして、150万枚を売り上げたミリオン作。8thシングル「Together」がスマッシュヒット、ZOOのカバーである「Choo Choo TRAIN」がダメ押しの大ヒットとなったことで人気が沸騰、1期EXILE最大の話題作となった。他にも4週連続リリース作や4曲A面シングルなどを収録しており、インストを除いた14曲中、実に11曲がシングル曲という、詰合せ的な内容となっている。

  1期全盛期のシングル曲が大量に収録されていることもあり、内容はかなり濃いと言って差し支えない。「Together」「Choo Choo TRAIN」という2ヒット曲を筆頭に、バラード「O'ver」「砂時計」、R&B「BLUE〜云えずにいる〜」「ki・zu・na」、ZEBBRAとのコラボ「LET ME LUV U DOWN」など、そのほとんどが良メロディー、良アレンジの佳曲に仕上がっている。前2作と比べると少々単調さも目立つが、そこはクオリティーで十分押しきれている。

  ただ、アルバム曲は実質3曲しか収録されておらず、その内容も大したことはないので、あくまでシングル曲をどこまで楽しめるかどうかが勝負。そもそも現在はベスト盤にそのほとんどが収録されているので、後追いで聞く価値が薄いのも事実だったりする。

評価 6★★★★★★6
スタイル 静■■□□□激


| HEART of GOLD 〜STREET FUTURE OPERA BEAT POPS〜  (2004)


1.BEAT POPS
2.Carry On
3.SO FUNKY NOISE
4.Sand Jackal
5.例えば…ボクが。
6.JOY
7.Emotional Beat
8.JSB NexT
9.Last Of War
10.Close To You
11.May Be Tomorrow
12.Float
13.Arather Train
14.EWIG…(warum?)
15.粋な一日
16.イノチの理由
17.HEART of GOLD
18.運命のヒト

  実質EXILEの4thアルバムではあるものの、"EXILES"というEXILEに関わりのあるアーティストの作品集というコンセプトでリリースされたアルバム。それはEXILEのメンバーが結成したユニットだったり、ソロだったり、またEXILEの弟分の「J Soul Brothers」だったり、全く別のアーティストだったりもする、いわゆるEXILEファミリー的なくくりである。EXILEとしての先行シングルは、「Carry On」「運命のヒト」、あとタイトルトラックにもなっている「HEART of GOLD」が収録されている。

  上記の通りいろんなアーティストの作品集なので、もちろん楽曲はバラエティー豊か。しかもその内容はインストにHIP-HOP、サンプリング曲、果ては歌なしのダンス曲や語りまで、方向性に一定の足並みを揃えてはいるものの、かなりマニアックなものが多い。もちろん全体としてもお祭り状態だが、そんな中、2、7、11、16、17、18曲目に収録されているEXILE本隊の楽曲が、聞きやすい曲で全力でバランスを取っている、という構成。

  EXILE本隊の楽曲はどれもこれまで通りの内容で、無難に高クオリティーな楽曲が揃っている。ヒット曲「Carry On」「運命のヒト」の完成度はお墨付きだし、アルバム曲もメロディーに力が入っている良質もの。特に11曲目の「May Be Tomorrow」は、もしシングル曲だったとしてもいい働きをしたと思えるぐらいの完成度を誇る。他のEXILESの曲も、それぞれ決して悪くはない。タイプ的にブレイクビーツが多いが、どれも端的に言えば"カッコイイ"曲。

  ただ問題はそのバランスか。それぞれハチャメチャに個性を出す中、EXILEの6曲だけが、ヒットシングルまで収録して妙に統一されてるのが逆に気に障る。コンセプトアルバムにこんなことを言うのはアレだが、いや、つまるところ、それならムリに一緒にしなくても…と思うわけで。
  内容的に悪いとは思わないが、ちょっと気持ち悪さは残るアルバムかもしれない。

評価 6★★★★★★6
スタイル 静■■■□□激




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