１．You Can't Get Away
２．Winding Road
３．Feel The Fate
４．Winter Story
５．Give You My Heart
６．Paradox
７．The New Generation
８．Forever Memories
９．Love You Anymore
10．Round & Round
11．Endless Moment
12．New-Age Dreams

　　デビュー曲「Forever Memories」から「Feel The Fate」「Paradox」まで3曲のシングルを収録した1stアルバム。3曲ともに30万枚という中堅ヒットになり、本アルバムも当時勢いのあったハロプロを抑えて、デビュー作ながら1位を獲得している。

　　シングル曲含めほとんどの曲がリズムダンスポップ風味で統一され、またメロディーや編曲の質もどこを取っても極上という、1作目にしてほぼ完璧なアルバム。元D-LOOPのメンバーで、SPEEDのhiroや知念里奈、もちろんw-inds.をもたったの1曲でブレイクさせた葉山拓亮がほとんどの曲に関わっていて、彼の代表作とも言える。

　　どの曲も、軽くて安っぽいけどリズム感がある葉山流のアレンジにまとまっているが、曲によって緩急があり、全体を通しても非常に聞きやすい作りになっている。ボーカルの慶太が変声期の真っ只中で、声が安定していなかったと言われているが、持ち前のうまさで隠せているのか、あまり気にならなかった。アルバム曲の代表とも言える「Winter Story」や、シングルばりの完成度を誇る「Round & Round」、ラストを締めるバラード「New-Age Dreams」など、聞きどころは多い。シングル曲では「Feel The Fate」が一番好き。

　　パワーには確かに欠けるが、メロディーとアレンジの完成度が高いので、リズムポップ好きは必聴の1枚。

評価　９★★★★★★★★★９
ｽﾀｲﾙ　静■■■□□激

１．Lil' Crazy
２．Party Down
３．キレイだ
４．夏空の恋の詩
５．四季
６．ageha
７．song 4 U
８．Pieces
９．変わりゆく空
10．夢の場所へ
11．マバタキの夢
12．Color me
13．タイムマシーン
14．Gift

　　ベスト盤を挟んでの4枚目。ベスト盤に収録された先行シングル「Pieces」「キレイだ」も収録された、純正統なオリジナルアルバムといった感じ。

　　全体的な印象は、綺麗な感じのシングル5曲のウエイトも大きく爽やかなイメージだが、アルバム曲に関してはシングル曲で見せてくる甘めのダンスポップスとは一風変わったジャンルの曲もあり、彼らの意外に本格派な一面を見ることができて面白い。

　　ただ、全体的な勢いにはどうしても欠け、初期のような若々しさも、また成熟にも中途半端な感じが隠せていない…。作曲陣もなかなか豪華な顔ぶれだが、当時勢いのあったスキマスイッチ製以外は、どうもパッとしない曲ばかりでパワー不足を直に感じる。加えて、6曲目にいきなりラスト風味の壮大バラードタイトル曲「ageha」（曲単位では良曲）が来たり、一息つきたい中盤でタラタラと中途半端なシングル曲を連発されたり、曲順が非常に悪いと思う。締めて欲しいところと息抜きしたいところが完全にちぐはぐ。

　　総合すると、短所が目立ち、ファンでも少し聞きにくいアルバムかと。ただ、シングル曲「四季」、スキマスイッチ作曲「マバタキの夢」「キレイだ」はすごい好き。

評価　３★★★３
ｽﾀｲﾙ　静■■■□□激