どらごんJ-POP CHEMISTRY レビュー

| CHEMISTRY  (2001〜)


 オーディション番組より誕生した男性デュオシンガー。デビューシングル「PIECES OF A DREAM」がミリオンヒット、デビューアルバム「The Way We Are」はトリプルミリオン、2ndアルバム「Second to None」も年間1位と、名実共にデビューからの3年間頂点に君臨したが、その後はメンバーの結婚などもありハイスピードで失速。


#タイトル
●1st2001The Way We Are
●2nd2003Second to None
●Anoter2003Between the Lines
●3rd2004One × One
●Another2005Hot Chemistry
●4th2005fo(u)r
○Remix2006Re:fo(u)rm
○ベスト2006ALL THE BEST
●5th2008Face to Face
●Anoter2008Winter of Love
●Anoter2009the CHEMISTRY joint album
●6th2010regeneration
○ベスト2011CHEMISTRY 2001-2011

太字=シングル曲 赤字=個人的お気に入り  ※ベスト盤は適宜
| The Way We Are / CHEMISTRY  (2001)



1.The Way We Are
2.合鍵
3.PIECES OF A DREAM
4.愛しすぎて
5.BROTHERHOOD
6.Point of No Return
7.C'EST LA VIE
8.You Go Your Way
9.Rewind
10.君をさがしてた
〜The Wedding Song〜
11.星たちの距離
12.Motherland

 初動ミリオン、累積トリプルミリオン、年間売上1位を記録したCHEMISTRYのデビュー作。ミリオンシングル「PIECES OF A DREAM」をはじめ、いずれも大ヒットした「Point of No Return」「You Go Your Way」などのシングル曲を収録しています。

 誰もが聞きやすい和製R&Bとして大ヒットしたシングル曲とは裏腹に、少々本格的な楽曲やコラボが目立ち、万人受けするアルバムとして完璧、という類の作品ではないです。特に中盤のアルバム曲は、これが300万売れたのは意外、と感じるくらいのコアさ。決して安牌ではないので、気軽に聴くには注意が必要です。

 逆にそこそこの音楽好きにとっては歯ごたえがあると思います。売れた割には、インストを挟んできたり、ぶっ飛んだ歌詞があったり、CHEMISTRY非メインのコラボ曲が多かったりと挑戦的。かつ、曲のクオリティや豪華さなどは本格方向にハイレベルで、大ヒット作っぽくはないです。

 誰しも聞ける名盤か、と言われれば微妙なところですが、十分すぎる良作であることに異論はないでしょう。個人的には、超絶な完成度を誇るシングル4曲と、アルバム曲では「愛しすぎて」が好きですね。シングル候補作だった「合鍵」、川畑ソロの「星たちの距離」も突出した雰囲気があると思います。

評価 8★★★★★★★★8
スタイル 静■■□□□激


| Second to None / CHEMISTRY  (2003)


1.You're My Second to None
2.It Takes Two
3.STILL ECHO
4.My Gift to You
5.Running Away
6.BACK TOGETHER AGAIN
7.No Color Line
8.FLOATIN'
9.SOLID DREAM
10.Let's Get Together Now
11.RIPTIDE
12.月夜
13.マイウェイ
14.君をさがしてた
〜New Jersey United〜

 前作に引き続き、初動ミリオン、年間1位を獲得した2ndアルバム。直前の大ヒット曲「It Takes Two」の他、2ndシングルのセルフカバーシングル「君をさがしてた〜New Jersey United〜」、日韓ワールドカップのテーマ曲となった「Let's Get Together Now」などのシングル曲を収録しています。

 曲単体で感想を述べるならば、年間1位作としてはありえないほどメロディーの貧弱な曲が多く(注:最初と最後のシングルは極上)、歌のうまさで押しているだけの内容かと思います。個人的な評価は正直かなり低いです。

 しかし。曲順、流れ、声、雰囲気、シングルの勢いなど、メロディーの悪さ以外、アルバムとしての完成度はほぼ完璧なので困ります。
 曲順:名実共に素晴らしい曲である「It Takes Two」が先陣を切り、雰囲気重視の序盤、勢いで押す中盤、バラードと声で押す終盤、そしてラストにボーナストラック的に収録された「君をさがしてた」。流れ:前作同様、効果的にインスト収録。声:言わずもがな。アカペラもあり。雰囲気:「My Gift to You」に代表される、雰囲気重視の曲でほぼ統一。シングル:「Let's Get Together Now」や「君をさがしてた」「SOLID DREAM」など、少々イレギュラーな曲も収録されたお得感。

 個人的には雰囲気と声で押してる作品はあまり好きではないのですが、一作品として見た場合はかなりの出来かと思います。重ねて、「It Takes Two」と「君をさがしてた」は超名曲です。さっぱり売れなかったけど、個人的には「FLOATIN'」もすごく好き。

評価 6★★★★★★6
スタイル 静■□□□□激


| Hot Chemistry / CHEMISTRY  (2005)


1.Prelude
2.ココロノドア
3.why
4.白の吐息
5.STEP TO FAR
6.Monologue
7.Forget-me-not
8.グッドバイからはじめよう
9.チャイム
10.月夜〜Live Recording
11.My Gift to You
〜Live Recording

 夏のコンセプトアルバムだった「Between the Line」の対照としてリリースされた、CHEMISTRY冬コンセプトアルバム。夏のそれと同様、ライブ曲、カバー曲、新曲が混ざる、特殊な形態の作品です。先行シングルからは直前の「白の吐息」のみが収録されています。30万枚限定盤でしたが、売上は20万少々だった記憶が…。

 冬のイメージもいろいろかと思いますが、新年明けてからの冬コンセプトアルバムということで、クリスマスではなく雪の白さ的(淡白とか、静寂といった)雰囲気の作品です。カバー曲もライブ曲も新曲もスローペースのバラードに統一され、当然のごとく声で押してきます。

 雰囲気がまさに「白」に統一されており、全体のレベルは非常に高いです。さすがCHEMISTRYと言いますか、どれを取ってもじっくり聞けますねぇ。インパクトこそないですが、曲も悪くない範囲に収まってると思います。シングル「白の吐息」も個人的にお気に入りのナンバーです。

   逆に嫌な部分をバッサリ挙げますと。どの曲も、スローすぎ、淡白すぎ、声重視すぎのアレンジのおかげで非常に退屈です。尾崎豊の名曲「Forget-me-not」でさえ、なんかさっぱり響いてこないですね…。名曲ですが、少々選曲ミスのような。ラストに入ってるオーケストラライブも、個人的には豪華なだけであまり長所を生かせてないと思います。

 いいとこ悪いとこが極端な上、形態も特殊で評価が非常に難しいアルバムですが、どうも歌ってる人だけが気持よさそうな雰囲気が伝わってきて、僕はハッキリ言って嫌いですね。物自体は悪くないのに、聞いていてあんまり楽しくないです。

評価 3★★★3
スタイル 静□□□□□激


| fo(u)r / CHEMISTRY  (2006)



1.Here I am
2.キミがいる
3.Two As One
4.nothing
5.Wings of Words
6.伝説の草原
7.涙のあと
8.almost in love
9.Grind For Me
10.Long Long Way
11.believin'
12.Dance With Me
13.for…

 オリジナルアルバムとしては「One×One」以来1年9ヶ月ぶりとなる4thアルバム。その間の数々のヒット曲の他、Crystal Kayとのコラボで大ヒットした「Two As One」もCHEMISTRYバージョンで収録されています。

 顕著に衰退していた頃の作品にしては、シングル以外にも話題曲が数多く収録されていて内容が濃い上、内容もこれまでのアルバムに比べ非常にポップで聞きやすいです。全体の流れもなかなか秀逸なんですが、それ以上に各作曲家、作詞家が一曲一曲に趣向を凝らしているのがいいですね。GAKU-MUとの爽やかポップス「Dance With Me」、CHEMISTRY正統派の名曲「almost in love」、それとやはりコラボとメロディーが素晴らしい「Two As One」辺りが特に好きです。

 キメとなる曲に乏しいのが穴と言えば穴ですが、総合的には、やや見かけ倒しな2ndや、微妙すぎる3rdよりおすすめできます。

評価 6★★★★★★6
スタイル 静■■■□□激




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