どらごんJ-POP GreeeeN レビュー

| GreeeeN  (2007〜)


 男性4人組ボーカル音楽ユニット。顔出ししない、いわゆる覆面グループ。07年「愛唄」や、08年「キセキ」の大ヒットで知られ、同時期のアルバムもミリオンヒットとなっている。09年ベスト盤のリリース後、現在は実質活動休止中。

#タイトル
●1st2007あっ、ども。はじめまして。
●2nd2008あっ、ども。おひさしぶりです。
●3rd2009塩、コショウ
○ベスト2009いままでのA面、B面ですと!?

太字=シングル曲 赤字=個人的お気に入り  ※ベスト盤は適宜
| あっ、ども、はじめまして。  (2007)


1.道
2.Day by Day
3.愛唄
4.HIGH G.K LOW
〜ハジケロ〜
5.NEW LIFE
6.子犬
7.MISS YOU
8.手紙〜君たちへ〜
9.パリピポ
10.レゲレゲ
11.ミドリ

 デビュー曲「道」から、出世曲である3rdシングル「愛唄」までを収録したデビューアルバム。本作後、時代のアーティストとなった為かなりのロングヒット作となり、50万枚以上を売上げています。

 よく言えば、誰もが聞けるメロディーと親しみが感じられる作風と言えますが、悪く言えばオリジナリティーがあまり感じられない作品。わかりやすく他と比べるなら、この数年前に流行したORANGE RANGEの2番煎じといったところでしょうか。ラップ、高中低の声、ロック基調、決してうまくないボーカルと、非常によく似ている…というか、若干バラード風味な曲が目立っている以外、違いが分からないくらいです。類似なら5年は置いてくれないと、こういう書き方しかできません。。。

 とは言え、どの曲もメロディーは美しく整い、リズムもしっかり、捨て曲はありません。これ!と言った曲はなく、面白味にも欠けますが、全体としてはそこそこ優秀です(敢えて挙げるなら後半の「手紙」「パリピポ」、シングルなら「愛唄」がいいかなぁ)。無難にJ-POPが聞きたい人におすすめです。

評価 5★★★★★5
スタイル 静■■□□□激


| あっ、ども。おひさしぶりです。  (2008)


1.SUN SHINE!!!
2.またね。
3.キセキ
4.君想い
5.人
6.サヨナラから始めよう
7.地球号
8.旅立ち
9.no more war
10.BE FREE
11.ボヨン科ボヨヨン歌
〜愉快な大人達〜
12.涙空

 大ヒット曲、7thシングル「キセキ」まで、5曲のシングル曲を収録した2ndアルバム。この後まだ躍進を続けたこともありロングヒットし、発売から約半年後にミリオン出荷を達成しています。

 世間的な彼らのイメージと言えば、切なく若者らしい詞を、ラップ風味+バラード風味で歌唱する、といったところでしょうが、どうも本作を聞いていると、普遍的なさっぱりとした曲の方が相性がいいような気がします。というのは、いきなり電子音もりもりで攻めてきたアップテンポ「SUN SHINE!!!」や、しっかり整えた良質ポップス「またね。」、冗談めいた詞をコラボの大人数で聞かせてくる「ボヨン科ボヨヨン歌」など、底抜けに明るさ重視の曲の方が、本作圧倒的に出来がいいからです。お世辞にも歌がうまいわけではないアーティストなんで、真剣なバラードより、多少茶化した曲の方がどうしても合うということもありますが、これらアップテンポ曲の方が、シングルのバラード重視の曲よりも、その「王道メロディーさ」に嫌らしさを感じず聞きやすいということもあると思いますね。特に2曲目の「またね。」は、そのメロディーの素直さ、若々しさもあり、私的GReeeeNベストトラックです。

 シングル曲全般が大ヒット曲「キセキ」含めあんまりよくないですが、さすがミリオンセラーと言うべきか、アルバム全体としては非常に聞きやすく、まずまずの良作だと思います。

評価 6★★★★★★6
スタイル 静■■□□□激


| 塩、コショウ。 (2009)



1.光
2.口笛
3.遥か
4.歩み
5.いつまでも
6.旅人
7.ハレルヤ!!!!
8.STORY
9.刹那
10.冬のある日の唄
11.扉
12.空への手紙
13.父母唄

 4人組ボーカルグループGReeeeNの3rdアルバム。「遥か」「歩み」など、4曲の収録シングル曲はいずれも中級ヒットにとどまったにも関わらず、本作はミリオンセラーに。人気とタイアップで押した、まさに絶頂期の作品と言えるでしょう。

 前作で(世間的なイメージとは裏腹な)いいアップテンポを見せてくれたんで期待してたんですが…本作はバラード系はおろか、アップテンポ曲も中途半端で退屈な感じです。多少レベルアップが見られるシングル曲以外はあまり見せ場がなく、悪い意味で安定を求めてしまった印象を受けます。
 ただ、上記のようにシングル曲は「刹那」「歩み」「冬のある日の唄」など、これまでに比べメロディーがうまく整っていて聞けますし、アルバム曲では1曲目のデジタルポップ「光」だけは、スピード感とリズムが心地よいイチオシ楽曲です。

 聞けないくらいヒドイわけではないいわゆる「凡作」ですが、時代を代表する1枚としてはかなり荷が重いと思います。

評価 4★★★★4
スタイル 静■■□□□激


| いままでのA面、B面ですと!?  (2009)


(B面のみ)
1.絆
2.DREAM
3.UNITY
4.街
5.東西南北
〜全員集合!!!!〜
6.ルーキーズ
7.君想い'
8.少年が故の情熱
9.あの頃から
10.アメアガリ
11.声

 長期の活動休止を見こし、ミリオンセラーとなった前3rdアルバムから半年を置かずにリリースされたベスト盤。タイトル通り、これまでの11シングル曲とカップリング曲を全収録しています。\5,000の初回限定版BOX仕様は、もはやCDとは呼べない代物でしたw
 2枚組ですが、DISC1はシングルベストなので、DISC2のカップリングのみの評価とします。

 カップリングベストなのでテーマはなく淡々としてる感じですが、シングル曲に静かなものが多いゆえかアップテンポ曲がやや多め。その割に、(偶然にも)数曲おきにバラードが入るというバランスのいい構成になっています。ラストも静かです。

 元々特殊でもハイレベルな音楽を奏でるグループでもなく、ましてやそのカップリング集ともなれば、特に何も語ることがないだろうことは目に見えており…まあ結果として、その予想を大きく覆す内容ではありませんでした。無理して聞く必要はまあないでしょう。
 ただひとつ言えるのは、シングル曲のようなムリヤリな感動曲ではなく、肩の力を抜いた無理のない曲が多いことですね。素朴+@なロックテイストの曲が素直に耳に届き、また上記のように偶然による曲順もいいので、結果として悪くない1枚になっていると思います。私的ベストトラックは9曲目の「あの頃から」。

評価 4★★★★4
スタイル 静■■■□□激




トップへ戻る
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送