どらごんJ-POP KREVA レビュー

| KREVA  (2004〜)ソロデビュー


 流れとしてはKICK THE CAN KREWからのソロアーティストだが、かねてよりJ-ラップ界屈指の実力派アーティスト。KICKが衰退、活動停止になった頃にメジャーソロ活動をスタートするも、06年リリースのアルバム「愛・自分博」が1位を獲得するなど活躍。

#タイトル
●1st2004新人クレバ
●2nd2006愛・自分博
●3rd2007よろしくお願いします
○ベスト2008クレバのベスト盤
●4th2009心臓
●mini2010OASYS

太字=シングル曲 赤字=個人的お気に入り  ※ベスト盤は適宜
| 新人クレバ (2004)


1.Dr.K
2.DAN DA DAN
3.音色
4.あ・ら・ら Take you home
5.お祭りクレバ
6.ファンキーグラマラス
7.スタンド・バイ・ミー
8.Skit/Dr.K診療所
9.WAR WAR ZONE
10.You are the NO.1
11.You know we rule
12.希望の炎
13.ひとりじゃないのよ
14.Baby Dancer

 KICK THE CAN CREWのMCであるKREVAの、本体活動停止後初のソロアルバム。TOP10入りした2nd「音色」や、後にシングルカットされた「ファンキーグラマラス」など、4曲のシングルを収録しています。
 KICKが消沈気味に活動停止してしまい、パワーダウンから始まったソロ活動。しかし「音色」のヒットにより、KICKとは違う「KREVA」としての存在感を出すことに成功した頃のアルバムと言えるでしょう。

 とにかく3曲目のヒット曲「音色」がすごくいいです。人並な感想ですが、音に対する心をここまで素直に、このスタイルで打ち明けた楽曲を他に知りません。未聴であれば、多少無理してでも聞いて欲しいと思います。
 そんでガッチリ心を掴まれた中でアルバムも聞いたんですが、残念ながら「音色」が本作の9割と言っても過言ではないですね…。「音色」以外の曲は、末期KICKを引きずったような中途半端な楽曲が多くてどうにもこうにも。シングル「ひとりじゃないのよ」「ファンキーグラマラス」辺りはまだマシなんですが、正直あんまりいい方向だとは思えません。

 聞くなら2ndアルバム以降をオススメします。「音色」はベストか何かで聞いてください。

評価 2★★2
スタイル 静■■□□□激


| 愛・自分博 (2006)


1.H.A.P.P.Y
2.国民的行事
3.It's for you
4.いいと思う
5.island
6.イッサイガッサイ
7.涙止まれよ
8.江戸川ロックオン
9.暗闇のナビゲイラ
10.トリートメント
11.スタート
12.My Life

 ソロ2ndアルバムにして、オリコン1位獲得作。KICK時代含め、KREVAの1位獲得作は本作のみとなっています。
 「イッサイガッサイ」「スタート」が連続して前作を越えるスマッシュヒットとなったとはいえ、衰退後解散→ソロ活動開始アーティストが2ndアルバムにして再燃するのは珍しいことで、当時の彼のソロとしてのアピール、勢いがなかなかものだったことがうかがえます。

 全体として、前作「新人クレバ」で見せた末期KICKのような方向性はそのままながら、厚みとメロディーを強化して聞きやすくしたような感じです。前作を聞く限り、いやな方向に進みそうだなーと思っていたんですが、本作はシングル「スタート」のように心地よく聞けるリズムの曲が中心で、内容的に中途半端だったと言える前作の比ではないくらい良いです。曲順も、均一がちな曲が多いことを逆に利用した流しスタイル。イメージの流れやシングルの設置場所も最適で、最後まで退屈せずスーッと入ってきます。

 音の数は途切れ途切れに少なく静かで、韻を踏んだラップを効果的にメロディーに乗せる。普通に聞いているとあまり特徴ある感じはしないかもしれませんが、これがKREVAスタイルと言われれば、絶対他の人には出せない味かと思います。ヒット性に乏しい「ラップ」という感じがする割には敷居が低いので、是非一度どうぞ。 個人的には「イッサイガッサイ」が超名曲です。

評価 7★★★★★★★7
スタイル 静■■□□□激


| よろしくお願いします  (2007)



1.ストロングスタイル
2.THE SHOW
3.You don't stop!!
4.揺さぶるブルー
5.ビコーズ
6.You are my sunshine
7.今日だけでいい
8.ため息はCO[↓]2
9.くればいいのに
10.東西南北脳内回想録
11.SWEET SWEET メモリーズ
12.アグレッシ部
13.終わりたくないオーワラナイ
14.THE SHOW Encore
15.Have a nice day!
16.アグレッシ部 Encore

 「Have a nice day!」から、スピッツをボーカルに迎え自己最高のオリコン4位を記録した「くればいいのに」までの4シングルを収録したソロ3枚目のアルバム(後に1曲目「ストロングスタイル」がシングルカット)。

 前作「愛・自分博」で確立したスタイルをそのまんま、という感じです。すっかり定着した素朴なKREVA節が今回も心地よく、自然に脳内がリズムに揺れます。シングル曲もアルバム曲も大きくペースを崩すことはなく、相変わらずゆったりとしています。いい感覚です。

 ですが、総合的には前作よりも下で、平均ラインを割る出来かなとは思います。ビシッと穴なく12曲でまとまってた前作と比べ、曲数が16曲と多い上、後半はそんなにいい曲がなくてですね…。緩急がそんなにないタイプのアルバムなので、そうなると自然とダレが目立ってしまいます。音的には、前作よりも更に厚みを加えた感じの曲の比率が増えていますが、正直余計な音と感じる曲の方が多いです。「ビコーズ」みたいなそっけない曲の方が出来がいいと思います。

 しっかし、「くればいいのに」はさすがに頭一つ抜けてますなぁ。文句なくいい曲。

評価 4★★★★4
スタイル 静■■□□□激




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